10月20日③
「そん……な……」
あんなに親切に世話を焼いてくれたジェラルドがあの写真を?
ハイスクールの頃から、頼りにして、尊敬してた人が私を陥れるなんて………。
一体何がどうなっているのだろう。
「オリヴィアが言うには、ランスと君が結婚した頃、ジェラルドからオリヴィアに接触があったそうだ。オリヴィアはランスに惚れててしかも、結構な借金があったから、どうにかしてランスの妻になりたかったんだ。ジェラルドはハイスクールの頃から君に惚れてた。ここで、二人の利害が一致する」
「利害が一致?」
「そう、ランスに君が浮気をしてると思わせて別れさせ、ジェラルドは君を、オリヴィアはランスを手に入れようと思った」
「………………」
「だけど、そう簡単にはいかなかった。君はジェラルドを受け入れなかったね?」
「………ええ……そんな風にはどうしても思えなくて」
「ランスもオリヴィアを受け入れなかった。というか、最初から怪しんでたみたいだね。調べてみたらオリヴィアが少しずつ事務所の金を横領してたことがわかったんだ。そして、ジェラルドは君が自分を受け入れないのはランスのせいだと思ったんだ」
「ランスのせい?それは…… 」
「君がまだランスのことを愛していると思ったんだ、それで、消してしまおうと思った」
「消す……………って……」
「自動車に細工して事故に見せかけて殺そうとした。警察がその痕跡を発見して、駐車場の防犯カメラを調べたら、兄貴の車に細工する男が写ってたんだ。その男には前科があってね。すぐ捕まってジェラルドに金で頼まれたって吐いたわけ」
「…………信じられない…………」
「でも、真実だ。オリヴィアもランスに生きてられると横領が発覚する。だから、生きてるって知ったとき、金を持って逃げたんだ」
…………ジェラルドが私を手に入れるために、ランスを騙し、さらに殺そうとしたということ?
それじゃあ、ランスを事故に遭わせたのは……私?
「違うよ」
フレドは私の表情を読み、先回りをして釘を刺した。
「君は何も悪くない。全てジェラルドが勝手にしたことだ。きっとランスだってそう言うよ。だから、深く考えるのはやめるんだ」
「ありがとう……フレド」
だけど……何も悪くないなんて思えない。
ジェラルドの想いに応えられていれば、ランスは事故には会わなかった筈だし、それが出来ないなら出来ないで、きっぱりと断れば良かったのだ。
あなたを好きになることはないと。
私は彼が自分に気があるのを知っていて、ちゃんと断らなかった。
誰もが私は悪くないと言ってくれても、私は自分が悪いと知っている。
勝手に自己憐憫に浸っていた私は、ランスのこともジェラルドのことも、傷付けているのさえわかっていなかったのだ。
「そん……な……」
あんなに親切に世話を焼いてくれたジェラルドがあの写真を?
ハイスクールの頃から、頼りにして、尊敬してた人が私を陥れるなんて………。
一体何がどうなっているのだろう。
「オリヴィアが言うには、ランスと君が結婚した頃、ジェラルドからオリヴィアに接触があったそうだ。オリヴィアはランスに惚れててしかも、結構な借金があったから、どうにかしてランスの妻になりたかったんだ。ジェラルドはハイスクールの頃から君に惚れてた。ここで、二人の利害が一致する」
「利害が一致?」
「そう、ランスに君が浮気をしてると思わせて別れさせ、ジェラルドは君を、オリヴィアはランスを手に入れようと思った」
「………………」
「だけど、そう簡単にはいかなかった。君はジェラルドを受け入れなかったね?」
「………ええ……そんな風にはどうしても思えなくて」
「ランスもオリヴィアを受け入れなかった。というか、最初から怪しんでたみたいだね。調べてみたらオリヴィアが少しずつ事務所の金を横領してたことがわかったんだ。そして、ジェラルドは君が自分を受け入れないのはランスのせいだと思ったんだ」
「ランスのせい?それは…… 」
「君がまだランスのことを愛していると思ったんだ、それで、消してしまおうと思った」
「消す……………って……」
「自動車に細工して事故に見せかけて殺そうとした。警察がその痕跡を発見して、駐車場の防犯カメラを調べたら、兄貴の車に細工する男が写ってたんだ。その男には前科があってね。すぐ捕まってジェラルドに金で頼まれたって吐いたわけ」
「…………信じられない…………」
「でも、真実だ。オリヴィアもランスに生きてられると横領が発覚する。だから、生きてるって知ったとき、金を持って逃げたんだ」
…………ジェラルドが私を手に入れるために、ランスを騙し、さらに殺そうとしたということ?
それじゃあ、ランスを事故に遭わせたのは……私?
「違うよ」
フレドは私の表情を読み、先回りをして釘を刺した。
「君は何も悪くない。全てジェラルドが勝手にしたことだ。きっとランスだってそう言うよ。だから、深く考えるのはやめるんだ」
「ありがとう……フレド」
だけど……何も悪くないなんて思えない。
ジェラルドの想いに応えられていれば、ランスは事故には会わなかった筈だし、それが出来ないなら出来ないで、きっぱりと断れば良かったのだ。
あなたを好きになることはないと。
私は彼が自分に気があるのを知っていて、ちゃんと断らなかった。
誰もが私は悪くないと言ってくれても、私は自分が悪いと知っている。
勝手に自己憐憫に浸っていた私は、ランスのこともジェラルドのことも、傷付けているのさえわかっていなかったのだ。

