「おはよう」と呟いた。

その返事を返したのは誰一人としていなかった。

ただの独り言ではあったが、少し寂しかった。

今日から魔法学校に転校する私は、別に癖毛ではないけど三つ編みをして、黒色のだて眼鏡をつけていた。

目立ちたくないという訳ではないし逆に目立ちたい方だけど根暗を装うために仕方なかった、という言い訳をつこう。

魔法学校は全寮制ではあるけどクラス分けは実力ではなく、適当らしい。

私のクラスは1年3組。

他のクラスより実力は劣っていて、結団力が欠けているクラスだと小耳に挟んだ。

でもそんなことはどうでも良くて、どんなクラスでも、私を大切にしてくれて、大切にしないといけない、友達という存在を作れたら、ただそれだけでいい。