「いつものでいいですか?」 「ええ、お願い」 「かしこまりました。ミックスサンドとブレンド一―」 「はいよー」 カウンターの中から遙音先輩が応じる。 ごゆっくりどうぞ~、と残して、空いている食器の回収に向かう。 絆さんが来るのはいつもランチタイムも終わりの頃。 今日もそろそろ空いて来るだろう。 案の定、絆さんのランチが揃う頃にはお会計を済ませたお客様が大半だった。 私たちもやっと息がつける時間だー。 「娘ちゃん、笑満、先に昼飯食べときな」 「「ありがとうございまーす」」