溺甘系朧咲夜【完】



あとね、在義父さんから聞いたよ。私の父親は、誰だかわからないんだって。


しょーじき、流夜くんとの関係を聞いた時よりショックだった。あ、桃子母さんを責めるとかそういう気はないからね? 私は華取咲桜以外の誰でもないから、それは桃子母さんがいてくれないと、私はいないってことだから。


お腹に私がいた桃子母さんを保護してくれたのが、当時警視庁勤めだった在義父さん。でも、それが本当でいいと思ってる。


桃子母さんは桃子母さんで、私の父さんは在義父さん。血縁とかそういうの、どうでもいいやって思えた。流夜くんとの関係発覚の前段階? があったからかな。少し落ち込んだけど、すぐ回復したよ。


ね、私今、すごく幸せに生きてるよ。それはたぶん、桃子母さんが在義父さんと出逢ってくれたところから始まったんだと思う。


桃子母さん、在義父さんと出逢ってくれてありがとう。私を産んでくれてありがとう。


在義父さん、桃子母さんと出逢ってくれてありがとう。私の父さんになってくれてありがとう。


咲桜は、大すきな人と一緒にいる未来に近づけたかな?


付き合っていることを隠さなくてよくなったらね、手を繋いで笑っていたい。結婚して赤ちゃんを授かったら、二人で赤ちゃんの手を繋いで繋がっているの。


私が小さかった頃の、在義父さんと桃子母さんみたいに。


永遠に憧れる、二人みたいに。』




END.