なんてね。でもさ、これってすごいことだよね? だって、どうあっても私、流夜くんと出逢っていたって解釈も出来ると思わない?


流夜くんのご家族に何もなかったら叔父として出逢っていたわけだけど、流夜くんも、もちろんご両親も美流子さんが養子だって知っていたから、いつかは私も知っていたと思うんだ。


さすがに本当の叔父さんだったら憧れ止まりだったろうけど、本当のことを知った私は、絶対流夜くんをオトしにいっていたからね(。-`ω-)


流夜くん――先生が偽彼氏? になる前は、卒業したら告白できたらいいなあ、程度だったけど、私きっとそれだけじゃ心残りがありすぎたと思う。


本当に、ずっと好きだったから。でもねでもね、流夜くんてば留学してる間に超絶美人な弟作ってたんだよ⁉ ここは怒っていいとこじゃない⁉


……この前また《白》で斎月と逢ったんだけど、流夜くんが留学中、斎月に私のことよく話していたんだって。それで斎月は私のことは知っていたみたい。


あ、そのとき流夜くんはお店にはいなくて、今まで鉢合わせしなかった理由は、斎月はそれまで《白》へは出禁だったんだって。龍生さんが、「子どもたちをこの小娘と逢わせるのは危険だって俺と在義で判断したからよ」って言ってた。斎月はほんと何をやってる人なんだか。


斎月と年の近い私の話をよくするから、斎月は一瞬流夜くんをロリコンだと思ったらしい。それを口にしたら正座させられて怒られたらしいよ。今も昔も笑える二人だ(笑)