「……え、う、そ……」
振り向いた先にいたのは、私が何度も会いたいと願った郁巳先生だった。
これは……夢?
ビックリしすぎて、足が震える。
「よう」
なのに、先生は空白の時間がなかったかのように私との距離を詰めてきた。
「元気?」
三年ぶりに聞く先生の声に目頭が熱くなる。
先生は相変わらず派手な服装で、変わっていることといえば髪型くらいだったけれど。それでもカッコよくて、どこにいても目立つ私の大好きな先生のままだった。
「げ、元気ですけど……。なにしてるんですか?」
先生を目の前にしても、これが現実だとは思えない。
「あれ、城田から聞いてない?今日会いに行ってくるからって一応報告したんだけど」
まったく。なにも聞いてない。
考えてみれば、朝の忙しい時間に菜穂から電話がかかってきた時点でなにかあると気づくべきだった……。



