「先輩も来てくれたんですか?」
「うん。ちゃんと直接見送りたかったから」
ふたりの優しさに、じわりと胸が熱くなる。
そんな姿を見たお母さんは安心したような表情をして、私たちから離れた場所でバスを待ってくれていた。
「毎日メールするからね!向こうで友達できても私のこと忘れないでね!お金貯めて絶対に会いにいくからそしたらいっぱい遊ぼうね。あとはあとは……」
「菜穂」
寂しさを我慢するような早口を私は止めた。
「今まで本当にありがとう」
そう言うと、菜穂は大粒の涙を流して子供のように泣いた。
「うう……っ、六花……」
菜穂が今まで私のことを思って笑顔で接してくれていることは分かっていた。
「菜穂。メールもしよう。電話もしよう。ずっと友達でいてね」
「当たり前だよ……!」
ぐちゃぐちゃになった菜穂の顔を見て、私も涙を拭う。



