先生と17歳のあいだ





私も今日は泣かないつもりだった。


先生と過ごす最後の時間。先生との思い出が詰まっている学校だからこそ笑顔で校舎を去ろうと思っていたのに……。


やっぱりこの想いを胸に閉じ込めることはできない。




「先生、私。先生のこと今でも好きですよ。好きじゃないことを想像できないくらい」


薄れていくと思っていた気持ちは日に日に増えていって。


先生のことを好きなはずがないと遠ざけていた時より。


自覚して歯止めが効かないくらい先生のことばかりを考えていた時より。


告白して振られて気持ちがスッと軽くなった時より。


先生と会えなくなると分かっていても、離れることを選んだ今のほうが、ずっとずっと想いは強い。




「私、先生に会えてたくさんのことを知りました。喜びも苦しさも痛みも、です」



頑張ることが苦手だった。

頑張らない理由をつねに探してた。


でも、あなたのことだけは……。


先生のことだけは、初めて諦めたくないって思った。


なにもかも飛び越えて、先生と恋がしたかった。




「これから先、何年経っても私は先生のことが大好きです」


私の初めては全部、ぜんぶ、先生だった。