先生と17歳のあいだ





そのあと先生は本当に近所まで迎えにきてくれた。

先生の黒い車は過去に何度か見たことがあったけれど、こんなに間近で確認したのは初めてのこと。



「寒いから乗って」

先生はそう言って助手席のドアを開けてくれた。



「……私が助手席に座っていいんですか?」

「ドライブなんだから当たり前だろ。ほら」


軽く背中を押されて、私は先生の車へと乗り込む。


車内は先生の匂いがした。考えてみれば、男の人の車に乗ったのも初めてだ。



「シートベルトしろよ」

運転席に乗ってきた先生がすぐに言った。



「え、は、はい」


私は緊張を隠すことができずに、シートベルトの差し込み口さえうまく見つけられない。



「ちょっと貸して」


先生が運転席から身を乗り出して手を伸ばす。


ふわりと、先生の髪の毛が顔に当たった。


……ドクン、ドクン。どうしよう。距離が近い。


私の心臓の鼓動と同じように先生は素早く私のシートベルトを装着してくれた。



「じゃあ、行くよ」

そして、先生とのドライブがはじまった。