「優しそうなお母さんだね」
「うん。でも怒るとめちゃくちゃ怖いけどね」
そんな会話をしながら、用意してくれたカレーを菜穂と部屋で食べた。
「ごめんね。急に泊まることになっちゃって」
以前から期末テストの勉強を教えてほしいと言われていたことを思い出して、私から『今日はどう?』と菜穂に声をかけた。
もちろん保健室に行ったこともあり、菜穂は私の体調をすごく心配してくれたけれど、菜穂のお母さんが看護師ということで、『だったらうちにおいでよ』と言ってくれたのだ。
「大丈夫だよ。うちはそういうとこけっこう緩いし、六花さえ良ければいつでも泊まりにきていいんだよ」
菜穂の言葉は暖かい。それは家の雰囲気を見ればどれだけ菜穂が愛情深く育てられてきたか分かる。
「菜穂。テスト勉強する前に聞いてほしいことがあるんだけどいい?」
勉強も大切だけど、もっと菜穂と話さなきゃいけないことが私にはある。



