「六花、いらっしゃい」
菜穂の家はうちとは反対方向の閑静な住宅地にあった。菜穂はわざわざ家の前で私のことを待っていてくれて、すぐに自分の部屋へと案内してくれた。
「ちょっと狭いでしょ?」
菜穂は可愛い小物や雑貨が好きで、よくアメリカのインテリアもネットで見て購入すると言っていただけあって、部屋はすごくカラフルだった。
オシャレな棚に並べられた箱入りのバービー人形や、SF映画のポスター。さらにはなんとガムボールマシンまで置いてあった。
「散らかってるけど、ここに座って」
菜穂はカーペットの上にクッションを置いてくれた。
それはなんとパンケーキのデザインで、菜穂は同じ種類のチョコレートクッキーのクッションに腰を下ろす。
「ごめんね。私の部屋って落ち着かないでしょ?」
「ううん。見てるだけで楽しいよ」
それに菜穂の好きなものが一目で分かるから嬉しい。



