「では、順番にリフトに乗りましょう。リフトは二人乗りです。サンシャインコースを抜けたあと林間コースに寄ってそのままみんなで降りてきましょう」
「はーい」
グループの人たちと一緒に私も久しぶりにリフトに乗った。
上から見る景色はとても綺麗で、空気がひんやりと冷たかった。一応、雪焼けしないように日焼け止めは念入りに塗ってきたけれど、思った以上に天気がよくて雪の反射が眩しい。
リフトも難なく乗り終わって、インストラクターに付いていくようにして私はゲレンデを滑った。
ザザザッと、スキー板が擦れる音が気持ちよくて、ある程度のスピードが出てもストックで進む方向をコントロールできるようになっていた。
「ちょっとコースが混んでいるので待ちましょう。前の人たちが動き出したら行きますね」と、インストラクターが足を止める。
みんなも続くようにして停止して、私はグループの最後尾にいた。
すると、背後から気配を感じて振り向くと、誰かが上から滑ってきた。
遠くからでも上手くスキー板を扱えていないのが分かって、減速できないのかスピードも乗ったまま。
……ま、待って。このまま行くと私に……。
不安は的中して、その人は私のところへと突っ込んできた。



