それからレンタルのウェアに着替え終わり、再びロビーへと集合して、生徒たちにスキーセットが手渡された。
それはスキー板にブーツにストック。ゴーグルに手袋に帽子と用具一式が揃えられていた。
まずは用意ができた順番でゲレンデへと向かうことになり、事前に決められていたグループでスキーは滑ることになっている。
「私、六花と別々なんて嫌だよ」
未経験の菜穂と経験者の私は別のグループに振り分けられていた。
「大丈夫だよ。最初はたくさん転ぶけど痛くないし、怖がらずにやればすぐに滑れるようになるから」
「じゃあ、あとで一緒に滑ろうね」
「うん」
ここからはグループごとにひとりインストラクターが付くことになっていて、私のグループは女性の人だった。
「まずは基本的な滑り方を練習して、リフトで中腹まで行きます。私が先頭を滑るので後ろを一列で付いてきてくださいね」
私は経験者と言っても子供の時にやっただけなので、中級グループ。
未経験の菜穂は板をハの字にするところから学ぶ初級グループ。
一番うまい上級グループの人たちはすでにリフトに乗って上まで向かっていた。



