先生と17歳のあいだ





次の日。朝食のバイキングを食べたあと、バスが迎えにきて私たちはスキー場へと向かった。


ホテルから下道で40分。今日はバスガイドさんは付いていなかったので、みんな各々と雑談していた。



「ねえ、今日の夜はどうする?北側の廊下が手薄だったらしいよ」と、クラスメイトたちは小声で情報交換。



私と菜穂はずっと消灯時間を過ぎても布団の中でお喋りをしていたけれど、ほとんどの生徒たちがどうやら部屋を抜け出していたらしい。


もちろん見つかってしまった人もいて、かなり怒られた人もいるんだとか。


見張りをしていたであろう教師たちはとても眠そうで、郁巳先生も朝からあくびを何回もしていた。



そうこうしてる内にバスはスキー場に到着。

駐車場からセンターハウスと呼ばれる建物へと移動して、私たちは各クラスごとに整列させられた。



「じゃあ、今から上下のウェアを配る。男女別に更衣室で着替えて荷物はロッカーに。スマホ、財布、貴重品もゲレンデで落とさないように置いていけよ」


「はーい!いくみんもスキーやるの?」


「教員も交代で滑るよ」


「マジで?俺らに教えてよ」



……先生もスキーやるんだ。


広いゲレンデで会えるか分からないけれど、会えたら自分から声をかけてみようかな……。