先生と17歳のあいだ





「……先生は忙しくてそれどころじゃないよ」


学校では授業以外、だらけた顔を見せることも多いけれど、先生は修学旅行中は少しピリッとしている気がする。


やっぱり生徒たちを預かっている立場だし、なにか起きてからじゃ遅いので先生も緊張感を持って行動しているのだと思う。



「六花は今日、いくみんと話すチャンスがあっても避けてたよね」

「……うん」


私はまだ先生みたいに頭の切り替えができていない。

大人になれば、私に対応力があれば、もう少しうまく立ち回れたりしたのだろうか。



「でもいくみんも六花のこと気にしてると思うよ」


「え?」 


「だってチラチラ見てたもん」
 

「そう、なの……?」
 

「うん。このままいくみんと気まずい関係のままでいいの?」



……いいわけない。


高校2年の一度きりの修学旅行。私だって先生と写真を撮ったり話したりして思い出を作りたい。