先生と17歳のあいだ






その内、各クラス担任の先生による短いホームルームが始まって、いよいよゲートを抜けて飛行機に乗り込む時間になった。


座席は出席番号順に座ることになっていて、一組の私たちは出入口に一番近い場所だった。

 

「手荷物は全員上にあげろよ。あとは乗務員がチェックしにくるから迷惑かけないようにちゃんと指示に従えよ」


郁巳先生の座席は私から五つ前だった。

ちゃんと生徒たちが間違えずに座れているか先生はしっかりと確認して回っていた。



「荷物上げた?」

そんな中で先生と目が合ってしまった。
  


「……ま、まだです。届かなくて」 

「貸して」


先生が手を出してきたので、私はカバンを預けた。

あとで乗務員さんに頼もうと思っていたのに、先生は背伸びもせずに軽々と私の荷物を棚へと入れてくれた。


先生とはまだ気まずいまま。

と、言っても気にしているのは私だけ。先生の頭からはあの出来事は忘れ去れているようだった。