先生と17歳のあいだ








それから数日が過ぎて、今日のロングホームルームでは来月の初旬に予定されている修学旅行の話し合いが行われた。

行き先は三泊四日の北海道。



「いくみん、北海道って雪降ってる?」

「さあ。11月だからどうかな」

「雪とかヤバくない?なに持ってく?カイロは絶対だよね!」


雪が滅多に降らないこの街では、雪国に行くというだけでみんなのテンションが上がっていた。



……北海道、か。


実は母方の実家が北海道の網走(あばしり)にあり、幼い頃はよく遊びにいっていた。


だから雪には多少免疫があり、旅行先として有名なスポットには連れていってもらってるので、そこまで新鮮味はない。


けれど、両親の仲が悪くなってからはもちろん北海道に行くこともなくなってしまったし、お母さんも仕事が忙しいという理由で何年も帰省していない。


おばあちゃんやおじいちゃんとはたまに連絡を取り合ったりするけれど、ふたりはガラケーでメールも得意じゃないから近況報告だけですぐに終わってしまう。


修学旅行の予定表を見ると、1日目は小樽、2日目、3日目はスキー教室、最終日は札幌で観光となっていた。


同じ道内でもおじいちゃん宅がある網走までは高速道路をノンストップで走っても六時間はかかる距離なので、少し顔を出すということはできない。


……一応、北海道に行くということだけメールしておこうかな。