先生と17歳のあいだ




「え、わ、私?」


「うん。こっちに座りなよ」


「でも私、ほとんど出し物の手伝いとかできないし」


「そんなの関係ないよ。髪の毛束ねるだけでも雰囲気変わるよ」



そう言われて、私は用意されていた椅子にちょこんと座る。
  

いいのかな……と戸惑っている間に手際よく髪の毛は触られていき、あっという間に右耳の下のほうでおだんごヘアが完成されていた。



「わあ、六花可愛いよ」


後ろから菜穂が顔を出す。



髪の毛なんてずっと中途半端なセミロングを保ってきたし、休日でも髪の毛を自分でアレンジしたことなんてなかったからすごく新鮮な気分。


目の前に置かれた鏡に写る自分の姿に照れながらも、私は「ありがとう」と、やってくれた子にお礼を言った。




「いーえ。今日一日みんなで楽しもうね」

「……うん!」  



数か月前まではひとりが当たり前で、教室ではかなり浮いていた私だけど、こうしてクラスメイトの一員として認識されていることに、改めて胸が熱くなっていた。