どうして?
私は奏多という人を知ってる?

「澪には僕だけでしょ?」

「そう、だよ」

近づいてくる暦の唇を受け入れる。

私は暦とずっとこうしてきた。一緒に新しい世界を夢見てきた。

暦が私を守ってくれる…。