「もう少しで僕が夢見た世界が完成する。待っててね」 暦が嬉しそうにしている。奏多にも教えなきゃ。 …奏多? ふと出てきた名前の人物を思い出そうとするが全く分からない。 「暦、奏多って、知ってる?」 「えっ…。知らない。澪、その名前はもう口にしちゃいけないよ」