「……弟さんですよね。」
私の体から、力が抜けた。
「前に、由乃の……お姉さんと一緒に映っている写真、見せて貰いましたから。」
英吾は、知ってるんだ。
私達の本当の正体を。
「はい。そうです。」
理人は、しっかりした返事をした。
そうだよね。
弟である事は、紛れもない本当の事だもの。
「あっ……英吾は誰と遊園地に来たの?」
「親戚の子供。」
「そうなんだ。大変だね、子供の面倒見るの。」
何とか会話で場を和ませようとしたけれど、見つめ合っている理人と英吾を、解散させる事ができなかった。
「それじゃあ、横山さん。」
理人が私の手を引き、歩き出そうとした時だ。
「待って下さい。」
英吾が、呼び止めた。
「ちょっと、お聞きしたいんですけど。」
私の体から、力が抜けた。
「前に、由乃の……お姉さんと一緒に映っている写真、見せて貰いましたから。」
英吾は、知ってるんだ。
私達の本当の正体を。
「はい。そうです。」
理人は、しっかりした返事をした。
そうだよね。
弟である事は、紛れもない本当の事だもの。
「あっ……英吾は誰と遊園地に来たの?」
「親戚の子供。」
「そうなんだ。大変だね、子供の面倒見るの。」
何とか会話で場を和ませようとしたけれど、見つめ合っている理人と英吾を、解散させる事ができなかった。
「それじゃあ、横山さん。」
理人が私の手を引き、歩き出そうとした時だ。
「待って下さい。」
英吾が、呼び止めた。
「ちょっと、お聞きしたいんですけど。」



