「???」




何が何だかわからない遥はただ山崎の様子を見ていた。




「……毎回、綾野はんのもといた世界に戻れる訳やないんやなぁ」



「あ…ぁ…そうですね」




遥は山崎と握る手の力を強めた。



「いだだっ」

「ごめんなさいっ!!!」




山崎は痛がって声をあげると遥は慌てて手を離した。




「あ……!!!?」



――――――
――――――――



遥はそのまま時の空間に飛ばされていった。




「きゃあぁぁぁぁぁあ!!!!」



―――――――――ドタバタガタガタ!!!!




派手な音と共に来たのは遥の元世界の自分の部屋のベッドの上だった。