ところが。 ―――――――――――――ドサッ… 遥と山崎がやって来たのはまったく江戸時代景色のどこかの家の玄関だった。 「山ざ……」 山崎の名を呼ぼうとした遥の口をバッと山崎がふさいだ。 奥の部屋から声が聞こえる。 「‘桂さん’」 山崎の耳がピクリと動いた。 遥や山崎の勘が間違いでなければ、沖田班が取り逃がした桂一門ということになる。 しょうじの外は暗くて、夜と言うことがわかった。 「今回もわたしらの勝ちですよ」 「あぁ…」