「なっ、ひどいですよ!」




沖田が言うと土方はなんとも気にしない素振りで遥と沖田と藤堂を見下ろした。




「桂逃がした罰則」


「あたし」
「俺」


「「関係な―――い!!?」」



遥と藤堂は厳しく土方に突っ込みをいれた



「沖田、今度はしっかりな」

「はい。お任せください鬼副長さん」




沖田は舌を土方の見えないところでベッと出した。



「ぷぷっ」



遥が笑いをこらえると、屯所の門のところにいた山崎が大爆笑した。




「お前らまた走りてぇのか?」

「「「いいえ」」」




沖田がこの間取り逃がした桂一門、その罰則を遥、沖田、藤堂が受けていて、屯所10周を命じられていたのだった。