やってしまったと永倉が頭を抱えると、深いため息を吐き出した。




永倉自体、こんなこと遥に今するつもりはなかったんだ。



だけど酒で永倉は自分を制御出来なくなり気付いた時には遥は泣いていた。




さっきは高ぶっていた心臓も、今はゆっくり寂しく鼓動していた。




永倉の頭に何度も涙を長して自分に謝った遥の姿が浮かんでは消えた。




こんなことするはずじゃなかったのに…



なんど思ったことか、気付けば朝になっていた。




あれから一度も眠らなかった永倉は、食堂に向かった。



食堂には朝一組がいて、永倉は寝坊組だったから新鮮だった。




「早いねんな永倉はん」

「ほんとだ、早いねぇ新八さん」




山崎と藤堂がご飯を口に含みながら言った