時のなかの赤い糸



「綾野―ぉ酒のめ―」



しばらく話していたら大分時間もたっていて、綾野と山崎以外はべろべろに酔っ払っていた。




未成年の綾野に酒を進める山南はいつもの冷静さをすっかりなくしてただの酔っ払っていのオッサンだ




「だめっすよ―山南さん―…
こいつ―…まだガキだからぁ」




永倉は山南が遥に進めた酒をグイッと飲むと、眠ってしまった。




「あ―ぁ、どないすんの綾野はん。永倉さん寝てもうたら次起きた時に暴走しはんで?」




山崎がお茶を飲んでから遥に言った




「そうなの?…どーしよ…」



遥が自分のもとにおいてたグラスを一気に飲み干すと、むせて咳き込んだ。



「これ…ゲホッお酒――!!」



「あぁぁ」と山崎は呆れたようにため息をはいた。