やっぱり駄目かもしれない



朝から体が震えてる




だけど、だけど、絶対にお礼を言いたい。




「大丈夫か?」




きっと、この世界にいるのも最後


だけど大切なことに気付いたから





「大丈夫です」

「行くか」

「はい」




永倉の大きな背中を目に焼き付けながら遥と永倉は

新撰組局長
近藤勇の斬首場の板橋へと急いだ。