時のなかの赤い糸



明らかに若い男の声に釣り合うのは遥くらいだった。


「はーるーかー!!無視すんなよー」


「もー!!こんなとこで話しかけないで下さいよお!!」




恥ずかしいを通り越してしまった遥はどうでも良くなってつい大声を上げた。




「遥だ」



笑いを含んだ永倉の声が聞こえて、遥はザバンと顔の半分までお湯につかった。


なんだか急に恥ずかしくなったのだ。




本当にこの壁の向こうに永倉がいる


そう思うと近い気がして恥ずかしかった。




「星、見えるか?」



永倉の言葉に空を見上げた。

前にもこうして永倉と空を見上げたことがあった。




お互い同じ星を見て



お互いの永遠を誓った。