時のなかの赤い糸








***




「んー、美味しかったぁ」



遥の作った和風チャーハンを平らげた永倉が満面の笑みを浮かべた。



永倉は今までの人生で、一番美味しいと、遥を誉め称えた。



同時に未来への希望と

もっともっと食べたいと思う気持ちが



欲として心に蔓延る。




「本当に未来はいいなぁ」




遥は永倉のとびきりの笑顔と言葉に微笑んだ。




「私の分も、いりますか?」
「い、いいのか!?」




ジュル、と垂れそうになるよだれを拭いて、永倉は遥に向かって口を開けた。




「……?」

「あーん、して?」



(何の甘えた!?)



恥ずかしいけれど、嫌じゃない遥は迷いながらお箸で一口分チャーハンをよそった。