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「けっこう私、原田さんに渇を入れられるんですよねー」
遥は夕食を作りながら刀を磨く永倉に話しかけてみた。
永倉はさっき帰って来たばかり
原田と共にまた新しい部隊を作って何かしてるらしいが、詳しいことは遥にはわからなかった。
「んー……そうだな。確かに」
永倉は野菜を洗う遥の後ろ姿を見て、藤堂の件を思い返した。
袴着てダンダラ羽織着て、刀を握った遥は血だらけになりながら涙を流していた。
「毎回原田さんはあんななのに筋の通ったことを言うんです」
着物の遥が包丁を手にした
「だから、何か
ムカつくんですよ」
ザクッと切れた野菜に、永倉の表情はひきつった。
(こえーυ)

