「佐之助ーーーっっ」
ガバッと起き上がって障子を開けた永倉は、悪趣味に聞いていた原田を叩いた。
「悪い悪い。(笑)」
「(笑)っつっただろ今」
「ごめんなさいーっ」
いつも遥は思うのは、永倉と原田のやり取りは遊びなのか喧嘩なのか。
(二人の遊びと喧嘩は紙一重?)
そんなことを思いながら遥は髪を結んだ。
「遥?」
「はい?」
原田がニッコリ笑って遥を見た。
「新八借りるね」
「どうぞ」
ニッコリ笑って手を振ってきた原田にあわせて遥が手をふると、永倉が原田を叩いた。
「……υ」
多分喧嘩が多いだろうな
少しして静かになったところで遥は帯をきちんと結んで布団をたたんだ。