「しーんーぱーちーっっ」




遥を見上げる形になった永倉が、

わかりやすい邪魔に白目を向いた。



「わっ怖っ」



そんな永倉を見て遥が怯える。



永倉から殺気が溢れてるわけだから怯えるのも無理はない。



そう思ってたら、永倉の手が遥の髪をかきなでた。



「永倉さん?」



遥の髪をかきなでた永倉が遥を見つめると、顔を近付けていった。


そんなに近いと話すにも話せなくなる遥がギュッと、目を閉じると、唇が熱く重なった。



(永倉さん呼ばれてるのにっ)




重なった唇は離れたり重なったりしてゆっくりと遥の神経を狂わせていく。




目を開けると永倉の少し困ったような目と目があった