時のなかの赤い糸



* * *


鳥羽伏見の戦いが開戦されると同時に


国内最悪の戦争

戊辰戦争が始まった。








* * *


大阪城の一室に、沖田と近藤は移された。

二条城とは違い、リアルなスケールで、花と遥は馬鹿みたいに口を開けていた。

「うち京でたんはじめてやねん!!」

なんて花は言っていて、目を輝かしている。


今も。


「ねぇ、お花ちゃん」

長距離の移動のせいで、体力の落ちた沖田は、部屋の隅っこに敷かれた布団から、しきりに花を呼んでいる。


花と遥は一緒になって、障子を開いて城下を眺めていた。



近藤は、大分良くなって出来る仕事をしているらしく、部屋には現れない。


遥が考えるのは

皆の無事


永倉の無事