時のなかの赤い糸



「なあ、時々さ、遥の胸触ってねぇか?」


な、なんてこといってんだ永倉さん!!

と、焦りながら遥が永倉を凝視する。


触るどころか当たってもない!!


「…何ですか。悋気ですか?」


フワッと笑った沖田に、永倉は直も怪訝そうな表情を浮かべて

遥の肩から沖田を抜き出して永倉が沖田を支えた。


悋気ってιと遥が赤面する。

(焼きもちってことだよね)


「遥ちゃん、」


後ろからギュッと抱き着かれるのはわかったけど、あえて振り返らなかった。

(私ってば洞察力よくなってるかも)

なんて思っていた矢先、花が震えているのがわかった。


「怖いよ。怖い。遥ちゃん、私、この先沖田さんを守っていく自信がない」


花は普通の女の子。

さっきだってきっと、浪士に狙われて、死ぬ覚悟までしたのだろう


剣術の術もない女の子が怖くないわけなかった。