時のなかの赤い糸



「門の警備なんてやってられねーよな」



遥が笑顔で次の交代の人に変わろうとしたら、何とも気分が悪くなる言葉がのし掛かった。




「んなの水戸藩様にやらせるなんて何考えてんだか」

「門の警備なんか新撰組で十分だろう。あんな寄せ集め集団」




門の扉が少し開いて、さっきまで話していた男の1人と目があった。



立ち竦む遥とニヤリと笑う水戸藩の隊士。



「これはこれは、寄せ集め集団の隊士さん」



門が完全に開いて、遥は隊士を睨み付けた。



「怖いなぁただのチンピラみたいだ。これじゃあ京の不逞浪士と変わらんのじゃないか?」



あっはっは、とバカ笑いをする隊士、遥が息を吸った。



「あんたらみたいな平凡に言われたことしかやらない奴にそんなこと言われる必要はない!
バカみたいにそんなことしか言えないくせに、偉そうなこと言わないで下さい!」