(べ、別にしたい訳じゃなくて
忙しいと思っただけで!!)



遥は体温が上がった事に対して頬を何度も叩いた。


その様子を見ながら永倉は変な物を見るように遥を見る。




ただ、歴史を知る遥にとって

それは寂しいことで



自分なら建て直せるかも知れないのに

けしてそれは許されない歯がゆさが、何時にも増して大きくなっていただけだった。




「……?永倉さん?」




キョロキョロした永倉を見て遥が声をかけると、永倉はニッコリ笑って遥にそのまま口付けた。



急にだったから、遥は目を開けたままで



もっと体温が上がった。




「……星、凄く綺麗だな」

「そ、うですね」




遥はまた夜空を見上げて星を見た。


「今、俺が見てる星どれだ」

「えぇ………んと、あの真上の赤い星?」




そうそう。と永倉は星を見ながら笑った