時のなかの赤い糸



「二番隊!半分は俺と、もう半分は遥に続いてあの店の出口をふさげ」

『はいっ!!』



隊士たちがザッと動き出した。


「原田隊長!ご指示を」




残りの隊士が焦ったように原田を揺さぶった。




「あ、あぁ各自で先頭体制に入って犯人を逃がすな」

『はい!』




バラバラに別れて動き出した隊士たちは、大橋を乗り越えて先斗通りに入っていった。



「何なんでしょうか?」



遥の隊の松山が走りながら遥の横に来た。



「分からないです。盗人でしょうか?」



とりあえず、と遥たちは助けを求めていた店の玄関に乗り入れた。




「どうしましたか?」



遥が女のもとに寄ると、女は大橋を指差して「盗人よ」と叫んだ。




「いつのまに!?」




大橋を走り抜ける男を見ながら遥は唖然とした。



「あんなかには大切なポトガラが入っているのよ!!お願い!取り返して」