「若い女が最近狙われている事件に関係がある奴等でした」
「そうか、裏を探ればあの事がわかるかもしれないですね」
沖田は意味深な笑みを浮かべていた。
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「綾野、もっと脇をしめろ」
「はい!」
あの事件の次の日から土方に遥は剣を教えてもらって
もう1週間も過ぎた頃になる。
「よし、じゃあ今日はここまでな」
土方が遥の刀を回収して屋敷の廊下に座った
「ありがとうございました!」
遥はお辞儀して、それから土方の隣に腰かける。
「手見せてみ」
土方が遥の手を掴んで手のひらを見た
遥の手のひらは豆ができていて、つぶれていたのもある。
「お前なぁ」
呆れたように土方が遥の頭を撫でた。