「やっ!ダメですよ!」




苛立つ永倉を抑えると、遥はホッとため息をはきだした。





「永倉さん。
絶対安静ですよ」



「……」




遥が布に目をやると、永倉は視線を部屋のすみにやった。




「綾野は
怪我してねぇか?」



「え?
大丈夫ですよ」



遥が言うと、永倉は「そっか」と呟いた。




「新八さん、さっきの奴等、どうも裏があるようですよ」



山崎が部屋に入ってきて言った




「…?」



遥は初対面なわけで山崎をガン見した


そんな遥に山崎は気付く




「あ、どうも
俺は山崎です。よろしくやで」



ニカッと笑って軽く遥にお辞儀をすると、山崎はすぐに永倉や沖田を見た




「裏ですか?」




沖田が言うと、山崎は静かに頷いた。