「ん、ン……や、めて」
逃げようとする遥の腕を壁に押し付ける。
永倉がこんなに力強く自分に押し付ける恐怖感が襲う。
「永倉さんやめてっ!!」
悲痛な叫びも聞こえないように、狂ったように永倉は行為を続ける。
「やだっ!!」
遥の拒絶の目が永倉の心を締め付けた。
初めてわかった遥の気持ち。
それでもやめられなくて、遥の足の間に自分の太股を押し当てた。
「ん……あ…っ」
遥の口内を犯した永倉は、なめ回すように鎖骨へ唇を移動し自分の後をつける。
――――――――シャキン……
鉄が擦れる音がして、遥が薄く瞼を開けると、土方が刀を永倉に向けていた。
今度こそ本当にいってしまいそうなほどの殺気が土方から伝わる
「永倉嫌がってるぜ?」
永倉は遥から離れ刀に手をかけた。
永倉は新選組の中で一番腕がたつ存在。
遥が永倉の刀を抜くのを許さない。
「土方さんも刀を直してください」