悲しそうに藤堂は俯いた。



「迷わなくてもいい」



永倉が藤堂の頭を叩いた。



「伊東はお前を必要としてるんだ。なら、お前は自分を必要としている人を支えろ」

「新選組は、いつだって平助の仲間という事を忘れるな?」



源さんもヒョコッと後ろから来て微笑んだ



「…はい!!」

「いつでも遊びにこいよ」

「原田さん…」




藤堂は感極まって原田に抱きつくと、場所悪く、階段から落ちてしまった。



「ちょっと!!大丈夫!?」




あわてて他も階段を降りる。



「いっててι」



全く無傷の二人に呆れる遥だった。



「皆さん集まって下さい」



山崎が来てぞろぞろと幹部たちが動き出した。



「藤堂さんは、伊東先生のところに」



皆と歩き出した藤堂の肩を掴んだ山崎に、藤堂は少しだけ悲しい表情を浮かべて頷いた。