―――――久しぶり―――――――――



遥と永倉が集会所の縁側に座っていた時だった。




「あっ、声!!」



永倉も遥を見て頷いた




――――――遙の事は聞いた?――――

「……うん」

―――――――あなたたちの―――――

―――望み通り―――――――――

―――――遥と永倉は未来で――――――

――――一緒に、遙の体に入って―――

―――――過ごせる―――――――――



遥も永倉も、まさか遙が今日会いに来て言った事がこんなにすぐなんて思っていなかった。


急過ぎて実感がない。




―――――――帰る?―――――――

――――坂本龍馬が死ぬことで――――

――――このあとの歴史は大きく――――

―――――乱れる――――――――――


「行こう遥」



永倉がギュッと手を握った。



「皆にお別れを言いたい」

―――――――言ったって無駄――――