「やぁ丸一日、何してた？」
ある意味怖い土方の微笑みに、冷や汗を流す遥と永倉。
「次があると、思うなよ？」
土方は爽やかに笑った。
（（怖い怖い怖い怖い））
泣きそうになりながら返事した
―――――
――――――――
「副長っ」
バタバタと、山崎が土方の部屋を訪れた
「坂本龍馬がっ」
島原から帰った近藤が山崎のあとに続く。
「坂本龍馬が刺殺されたぁ？!」
土方の口を近藤が塞ぐ。
「で、その犯人なんだが、佐之助の出身地の方言だったんだよ」
土方が困惑する。
近藤は頭を抱えて座り込んだ。
「原田さんが、疑われています」
「幹部を集めろ」
近藤が言って、山崎は部屋を出ていった。
原田が犯人でないことは誰もが知る事実。
だけど、薩摩長州土佐のものは、言い掛かりをつけるだろう。
