時のなかの赤い糸



夜の遊びと言うなら遥は野球拳しか浮かばなかった。

だけど野球拳は未来のだから、遥は親切に皆に教えたら見事ぼろ負け。




今やっと滝本を一着脱がしたくらい。



「野球拳をすーるーならぁ」



時間はたちまち過ぎていき、約束のお昼になったから遥と滝本はお茶屋を出ていった。


「またおこしやすぅ」

「ばいばーい」




ニコニコ遥はだん花に手を振りながらスキップする、滝本は笑いながら一緒に歩いた。



「おまえまだ昼やぞι」

「誘ったのは滝本さんだもーん」



(性格変わりすぎ……)




滝本がスキップする遥の羽織りの襟をグイッと猫掴みして遥を大人しくさせた。



「大人しくし」

「………」



「滝本」

遥が眠気に襲われてるとき、滝本が道で呼ばれた。



声の主を遥が確かめようとすると滝本が遥を背中に回して見せようとしない。


「誰ですかー?」

「昼から女みたいなやつとあそんどんのな。そっちの気があったんか」

「違うしっ」