時のなかの赤い糸



「普通にしてください」



遥が言うと、だん花は息を吐きながら顔を上げた。


「じゃあ。名前教えてよ」

本当に普通になっただん花に満足そうに遥が笑った。




「あたしは新撰組の綾野遥です」

「遥!!わかった、そちらは?」



滝本は、ちょっとボーとしてたのか少し驚いた様子を見せた。

「あ、滝本、修平。見回り、組」

「挙動不審すぎ」



あっはっは。と茶室が盛り上がる。



「滝本はん可愛いっ」

だん花は楽しそうに笑う




「あ、そうそう。命の恩人二人にお礼をしたかったんや」

「おかまいなくっ」



遥がかんまなく言うと、だん花は首をふった。



「お礼、させてください」



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「おかえり遥っどこ行ってたんだ?」


昼間ちょうどというとこで遥は屯所に帰った。



永倉が門をくぐった遥の肩を掴んでグラグラ揺らした。



「あぁあぁあぁι」

「はーるーかーぁ」



永倉はグラグラをいつまでもやめない。



遥はグラグラする視界を閉じた。