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日はたち、退屈な今日も過ぎようとしたころだった。




カンカンカンカン!!!




京都に広がった火事の知らせに、隊士たちは飛び起きた。



「場所は、見廻り組の区域……です」



素早く確かめにいった山崎の言葉に、近藤は全隊士に聞こえるように叫んだ



「見廻り組よりも早く到着だ!!急げ!!」



その言葉に隊士たちはあわてて、それでも久々の大仕事に緊張しながら、ワクワクを隠しつつ走り出した。



三条小橋を渡ろうとしたが、向こうはもう火の海。



町がゴウゴウと火を噴き出していた。




「五条から行けば間に合います」



伊東がすかさず近藤に言うと、近藤は頷いて新撰組は火の中に突入していった。



新撰組が到着して救助、消火活動そして、放火犯人を追っているとこれに、佐々木率いる見廻り組がやってきた。




「近藤さん、ここは私達の区域だ。勝手なことはしてもらっては困る」



「一刻を争う事態に言っていられることがそれか!!見廻り組もそれほどだったと言うことだ」




近藤が厳しい口調で言うと、佐々木は少しまじろんで唾を飲み込んだ