時のなかの赤い糸



「河合さんの弱いことったら」

「あっはっは!!そのくせに計算は早いの!!すげーよ」

「そんなことないですよι」




話は輪を越えて、その場の全員が加わっていた。



いつの間にか永倉もいる





遥は、あえて何もなかったように永倉に振る舞った。




「あ、へ・そ・く・り」

「むきゃーーー!!!」




遥が見つけたヘソクリに藤堂が飛び付いた



「俺の!!」

「証拠は?」




他の隊士がお金にたかってヘソクリを狙っている




「証拠って言われてもーι」



藤堂が凄い困る中、勘定方の河合が目を光らせた



「持ち主不明なら、隊費に使いましょう」

「だから俺の!!」



藤堂が半泣きで言うものだから、爆笑の中、藤堂の懐にヘソクリが隠された。




「大分片付いたな」



土方が間をわるように部屋を見渡した。




「車を出そう。平隊士中心に車を西本願寺までひいていってくれ」


「はい!!」




テキパキと指示が出され、少し気が遠くなるのを感じた。