あまりにもの遥の真剣な表情に少し土方は戸惑いを隠せず眉間にシワをよせたが、
すぐに遥に同じように土方は真剣な視線をおくった。
「どうしたんだ?」
「……あたし…」
遥が静かに話し出すと、土方は真剣に遥の話しを聞いた。
「永倉さんたちに守られてばっかりで
いつも助けていただいて、あたしはいつも足手まといで
さっきなんて永倉さんにケガまでさせるようなことになって…
このままじゃ私、この屯所の足手まといです。
私は、そんな風にはなりたくないから
だから、剣術を教えて欲しいんです」
遥が言いきると、土方は少し黙ってしまった。
「土方さん?」
「…綾野。
刀を持つってことは、どうゆうことなのか
ちゃんとわかってっか?」