「なんて表情してるんですか」
「なんだよ総司。お前はいったいなんなんだよ?」
「何言ってるんですか……」
イライラ、と言う言葉が体から出てきているような土方は、遥と沖田を睨み付けて自室に入った。
「お腹すいてるんですね」
沖田は少し困った表情を浮かべて稽古場に向かった。
「女の子の日の前とか?」
遥は呑気に呟いた。
その日は日もくれて夕食がすんだ遥は永倉との約束に胸を踊らせながら湯に浸かっていた。
「あんなことや、こんなことが……」
妄想するだけで遥はすぐ逆上せてしまって、なんだか自分がすごく恥ずかしかった。
(すごい狙ってるみたい………)
もちろんドライヤーがあるわけもなく。トントン…と髪を乾かす。
そんな空いた時間は考えが沢山頭の中を駆け巡っていた。
タイムスリップのこと、とか。

