「遥」



壬生寺の帰り道。皆は楽しくお喋りしながら帰っていった。




「なんですか?」




永倉が少し心配そうに遥の隣を歩いた。



「あの人誰だったんだ?」



「え……?と先生ですよ」



そう言えば皆に言ってなかった。



記憶戻ったこと。





「ひゅーひゅー!新八さん熱いねぇ!」


「うわっ本当だラブラブじゃねぇか!」




言おうとすれば、いきなり藤堂や原田が遥と永倉を茶化しだした。




「なっ!やめろよι」




永倉は顔を真っ赤にさせて原田の方へ行って蹴りを入れる始末。




(まっ、変わんないしいっか♪)



遥はニッコリ笑って背伸びした。




「沖田さん、ちゃんと病院行ってますか?」



「えι嫌だよ行きたくないです」



遥はきっとそんなとこだろうと思って沖田を帰る道から引っ張りだした。



「お医者さんにみてもらいましょ!」



「やめて下さい――!」